2012年11月、米フロリダ州のスクールバスに乗っていたジョーディン・ハウさんは、義理父のピストルを勝手に持ち出し、友人たちに見せびらかしていました。
2012年11月、米フロリダ州のスクールバスに乗っていたジョーディン・ハウさんは、義理父のピストルを勝手に持ち出し、友人たちに見せびらかしていました。
その時、誤って発射してしまいます。その弾丸は最悪なことに、同じバスに乗っていたルールド・ジーナ・グスマン・デジャサスさん(13歳)の首に、誤って命中してしまいます。
ジーナさんはすぐさま病院に運ばれましたが、不幸なことに還らぬ命となりました。
事件から約1年半が過ぎた2014年6月、裁判が始まります。
ジーナさんの母親のアディさんは、法廷でついにハウさんと対面することに。
最愛の娘の命を奪った憎しき犯人を目の前に法廷内は緊張の雰囲気に包まれます。
想像しただけでも犯人に対する憎しみは想像を絶すると思います。
しかし、アディさんが取った行動に裁判官をはじめ法廷内にいた誰もが驚かされました。
なんとアディさんは、ハウさんを強く抱きしめたのです。
そして、さらに、刑を軽くするよう裁判官に申し出たのです!
本来であれば重刑となったであろうハウさんは、感極まった様子で涙をこらえました。
結果ハウさんは、1年間を少年院で過ごし、少年院を出た後はアディさんと一緒に学校を訪問し、ピストルの危険性について講演をすることになりました。
後日、アディさんはインタビューに対しこのように答えています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハウは娘の友人でもあったし
娘はきっと彼に
重刑を与えることなんて望んでいないはず。
これからの私たちには
2度と同じことが起きないように
他の子どもたちをサポートする
チャンスがあります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▼こちらは裁判後のインタビューの動画です。
娘の命を奪ったハウさんを許し抱きしめるに至るまでに、どれほどの葛藤があったことでしょう。
それだけでなく、自分たちの経験を生かして子どもたちの未来を守ろうとするアディさんの、人としての大きな器と行動力に、ただただ頭が下がるばかりです。
コメント