世の中は沢山のいいね!があふれてる。

「もう灰色のクレヨンは使わないよ!」幼少期の子どもの心を映すクレヨンの色に心打たれる…

2017/02/21 UPDATE
 
8,689 views


ようやく仕事や住む場所にも
慣れてきた半年目頃から
夫が度々仕事に出て来なくなってしまった。

私は息子をおぶったりしながら
朝は60名、夜は100名近くの賄いを作った。

夫は肩が痛いと言っていたが
仕事が終わり帰るとゲームをした
形跡がありありと残っていた。

私は段々我慢出来なくなり
ある日息子を連れて寮を出て
実家へと向かった。

実家に帰ってからは
直ぐに仕事を見つけて
働き出し保育園も見つかった。

ところが夫は

「俺も寮を辞めて
 そっちに帰るからやり直そう」

と言ってきた。

もう一度信じてみようかななどと
甘く考えてしまったのだ。

私達は三人家族として再出発した。
 
 
しかし

それからひと月も経たないうちに
私はよく眠れない様になり
処方してもらう薬を飲んでも
憂鬱感 脱力感 悲哀感などを
強く感じるようになっていった。

その後 私は退職し息子は
保育園を辞めてうちで過ごすようになり
何とか毎日公園に連れて行くのだが
私はボンヤリと座って息子が遊ぶ姿を
眺めているのが精一杯になってしまった。

家事や息子の世話すら
何からどうやって始めたら良いのか
頭の中で組み立てられなくなり
感情が無くなっていき無表情になり
果てには死にたいとまで
思うようになっていった。

夫には話したが
うなずくばかりで休みは
同僚と釣りに行ってしまう。

たまに雨だからと休みに家にいても
息子を連れて出掛けはするものの
スーパーでおもちゃ付きのお菓子を
買って与えるだけで
20分もしないうちに帰って来て
一人でゲームを始めたり一人で
ドライブに行ってしまうのだった。

私達夫婦はもう無理なんだなと
やっと気付き始めたのもその頃だった。
 
 
しかし

離婚を切り出す気力すら私にはなく
更に自殺願望が強くなり
夫に「精神科に連れて行って欲しい」と
お願いし入院施設のある精神科に向かった。
 
 
担当医師は

私に「死にたいですか?」と聞いた。

私は「はい」と 答えた。
 



コメント

0
コメントを投稿する

※ URLを入力すると、リンクや画像に自動的に変換されます。
※ 不適切と判断させていただいた投稿は削除させていただきます。

あなたにオススメの記事

よく一緒に見られている関連記事

関連する記事

世の中には、こんなにたくさんの『いいね!』があふれている。

PICKUP

ピックアップ

Ranking

ランキング

人気のキーワード

いま話題のキーワード

おすすめ