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「もう灰色のクレヨンは使わないよ!」幼少期の子どもの心を映すクレヨンの色に心打たれる…

2017/02/21 UPDATE
 
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すぐに入院の手配がとられ夫が

「ちょっと待って下さい。

 入院されたら俺は
 仕事はどうしたらいいんですか?」

と医師に噛み付くように聞いた。

横にいた息子はまだ3歳になったばかりで
ただ不安そうな目をして私を見ていた。

ベッドの準備がなされ看護師さんに
抱えらながら私は診察室を出た。

息子は私が離れていくとわかると

「ママー!ママー!」

とすがるように泣き叫んでいた。

私も泣けてきたが
自殺するわけにはいかない。

このまま家にいても治る見込みは
無いとわかっていたので
振り返ることはせず
黙って看護師さんに連れられ
入院部屋に向かった。

夫は翌日から
息子を連れて職場に通った。

息子にクレヨンとスケッチブックを渡して
絵を描いて遊ばせていたそうだ。

ただその絵に問題があると
同僚から指摘されたらしく
面会の日に私にその話をした。

黒と灰色しか使わないという
それだけで息子の心がどれだけ不安で
クレヨンと同じに真っ黒と
灰色の闇の中にいるのかがわかった。

涙が溢れたがどうしてやることも出来ない
自分にジレンマを感じた。

それからしばらくして
私の鬱は快方に向かい始めた。

医師には止められたが離婚を決意した。

もうやり直すことは
無理だともわかっていたのだ。

離婚を切り出すと一度は
夫は荒れた口調で詰ってきたが
案外すんなりと受け入れてくれた。

息子は私の実家で預かってくれることになり
おじいちゃんおばあちゃんと暮らし始めてから
段々と元気を取り戻し、息子は空を見上げて

「春になったらあの雲に乗って
 ママが帰って来るんだよ!」

と 言ったそうだ。

そして

「あの子はもう黒いクレヨンと
 灰色のクレヨンは使わないよ」

と母は言い、スケッチブックを広げて
赤や青や緑やオレンジのカラフルに
描かれた絵を見せてくれた。



私は入院した時とは違い
嬉し涙が止まらなかった。

幼少期に辛い想いをさせてしまった息子も
もう今年の年末には26歳になる。

立派に社会人として働いている。

私はまともな子育ても出来なかったダメな母親。

しかし、息子はいつも私の味方で居続けてくれた。

彼は現在 私の一番の心友であり戦友でもある 。

LINEで相談に乗ってくれたり
時には音楽の話なんかもする。

彼には一生共に歩める伴侶を見つけて
私が築いてやれなかった
暖かな温もりある家庭と
なだらかで平和な人生を
歩んで欲しいと願っている。

そして、今になり振り返ると
どんなに過酷だった日々も
懐かしい思い出に変わる。

前だけを見て生きてゆきたいと思う。

悔やんでも過去は変わらないのだから…

出典元:koarubiyori.jp

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

子どもの心は純粋です。

周りの大人の環境を敏感に察知し
そのイメージがクレヨンの色に
なっていたのでしょう。

親だったら過去は変わらなくても
子どもの将来の幸せを願う気持ちは
みんな同じ。

この虹のように明るい未来に
なっているといいですね。



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