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”東日本大震災”の震災後の悲劇・・・。

2017/02/21 UPDATE
 
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震災は、その瞬間の命を奪うだけでなく、その後にも悲劇はあるのです。

5年もたったから・・・。

そう思うのは被災していない人だけかもしれません。

まだまだ震災によってもたらされた様々な悲劇は続いているのかもしれません。
 
出典元:matome.naver.jp

 
東日本大震災で被災した多賀城市の仮設住宅に暮らす大場誠さんは、朝目覚めると寝室のポトスの鉢に声を掛けます。

「おはよう・・・」

長く伸びた緑の観葉植物は、2014年6月に自ら命を絶った妻京子さんが大切に育てていた鉢植えの一つです。

「やっぱり植物は生き物だ。話し掛けているせいか、よく育つんだ」

自宅は市内沿岸部の宮内地区にありました。

看護師の仕事を定年まで勤め上げた京子さん。

庭でバラや山野草を丹精込めて育てていました。

穏やかな暮らしを震災が奪いました。

大津波警報を聞いて避難したイオン多賀城店の屋上から、津波が辺り一面をのみ込んでいくむごたらしい光景を目にしました。

自宅は全壊。

ご近所とは離れ離れになりコミュニティーも失いました。

自宅跡地は再建の見通しが立たない状態が続きました。

京子さんは仮設住宅の軒先でもプランターや鉢植えの花を育てました。

かれんな花々はいっとき心を和ませるが、気持ちは晴れません。

狭い仮設暮らし。

憔悴しきった状態に陥り眠れなくなりました。

愛犬のシバイヌも高齢で弱ってきました。

「死にたい」「生きていても仕方がない」とつぶやくことが増えました。

誠さんは気まずい雰囲気に耐えられず、出掛けると帰宅の足が徐々に鈍っていきました。
 
 



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