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内定か夢、どちらを選ぶか迷っている漫画家志望の学生。現役漫画家の返答の説得力がすごい!

置かれた環境に言い訳せず、出来ることをやるのが大切ですね!
2018/12/28 UPDATE
 
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夢を取るか、それとも内定を取るか…

そう迷っている22歳の大学生からの質問。

これに返答した現役の漫画家を名乗る人からのアドバイスがとても的確です。

内定を取るか、夢を取るか

僕は22歳の学生なのですが、
昔から漫画家になることが夢でした。

しかし、叶いっこないよなあと考えつつ、
その夢を遠ざけて生きてきました。

大きな理由は家族との問題です。
僕の家は母子家庭で、過去質問を見てもらうと分かる通り、
かなり貧乏で、毎月のお金に追われて、ちょっぴり借金もあります。

これは昔から変わらず、
高校から現在に至るまで、学業を除いた空き時間は全てバイトでした。
現在は週6日で、一日8時間働いており、空いた時間に勉強しています。

おそらく、僕の収入の流れが途絶えたその瞬間、家族は崩壊します。


そんな中、今年大手の一流企業から内定を貰うことが出来て、
やっと将来に道が開けてきました。息苦しさも少しマシになりました。
家族も、僕の収入をあてにしています。


けど、全てが整い始めたことで、
逆に心の中にある捨てられない物が鮮明になりました。
漫画家になるという夢です。

きっとこの先、内定先で働き、家族を助けつつも
まあそれなりの暮らしをして、ささやかな幸せに安堵するのでしょうが、
それでいいのか、と毎日考えてしまいます。


バイト中に妄想する物語や、
空いた時間にする絵の練習が楽しく仕方ありません。
ここで漫画家を諦めてしまえば絶対に後悔します。


しかし、内定を辞退して、夢に飛び込んだ場合、多くの物を失います。
僕にはその勇気も覚悟もありません。
自分が辛いのは我慢できますが、家族が辛いのは見ていられません。
そう考えると、自分の夢なんて実現可能性の薄い、取るに足らないものだと思います。

本気でそう思っているのですが、一方では、
「今まで散々家族のことで苦労してきたじゃないか、
またこれからもソレを繰り返すと思うとウンザリする
誰の人生を歩いているんだ、家族のための人生か
僕は働いて金を稼ぐための機械なのか」と、
幼稚で浅はかなことも考えてしまい、
それを否定しきれない自分が在るのもまた事実です。

内定先は忙しいことで有名なので、
働き始めてしまえば、きっと今と同じで時間が取れません。
夢を追う場合、全てをなげうって、集中する期間が欲しいです。

どのような選択が正しいのか、僕にはもう分かりません。
どちらを選んでも捨てるものが大き過ぎます。


それとも、こんな悩みはやはり、
ありきたりな若者の葛藤であって、
働き始めてしまえばすぐに忘れてしまうものなのでしょうか
同じく母子家庭育ち、金銭的余裕無し家庭だった
現在漫画家、です。元々は大手正社員で働いてました。

忙しい中、ずっとネタを考え、
絵も描いてきた質問者さんなら、仕事と両立出来ますよ。
この就職難に大手に決まったなら、
そこそこ要領も良い方なんでしょうし。

で、ちょっと厳しめの事言わせて頂くと…

「全てをなげうって時間を作れば」集中出来る
と思うのは幻想ですよ。

「時間さえ有れば」とか「漫画の描き方さえ勉強すれば」
という考えで「漫画に集中」の道を選ぶ方は多いと思います。
全て投げ打って集中してるくらいですから、皆さん
気持ちだけは本物な筈です。
でも
それでも「時間はあるけど集中出来ない、漫画が描けない」
「描くけど結果が出ない」というケースは山程あります。

才能以前に、編集者とやりとりし、次々と漫画を描き続ける
という作業自体、向き不向きが有るんだと思います。
絵を描く、話を考える、といった作業とはまた別次元の問題です。

結果(入賞したとか担当が付いたとか)も出ていないうちに
集中しさえすれば…って思うのは、本当に危険ですよ。
描けない、結果も出ない、仕事も無いとなったら…?
ご家族以前に、ご自身が困窮してしまいます。

働きながら描くっていうのは
忙しい合間を縫って短時間で効率良く描く術が身に付きますから
(時短技でも見つけないと、人並みのペースにならないので)
プロになってから求められる、一番大事な事
即ち「締め切りまでに原稿を仕上げきる」訓練にもなります。

忙しいって、365日、寝る暇も殆ど無い様な
激務のお仕事なんでしょうか?
それなら描けないのは仕方ないですが…

因に
私は朝8時〜夕方6時頃までの勤務でしたから
仕事が激務とは言えませんが
休日と、平日は夜〜深夜まで描いて、2〜3ヶ月に一度
持ち込みに行ってました。
すぐ担当も付いて、比較的順調でしたけど
それでも不安だったし、身体的にも辛かったです。

でも仮に仕事が終電近くまででも、
私は漫画を描いたと思います。たとえ少しずつでも。
やろうと思えば出来るし、出来ないな、と思うなら
それはそれまでの事です。

別に、無理するのが偉い訳じゃありません。
私は「自分は凡才」と思ったので急いで努力しましたが
のんびり、無理なく趣味で描いてたって、
才能が有る人なら、いずれ見いだされます。

でも、漫画を仕上げてない人が、環境を理由に
「本当は俺はこんな筈じゃ…」と言うのは、どうかなって。
1日30分ずつだって、ちょっとずつコマを割って
「漫画」を描く事は、出来た筈です。
これからだって、出来ます。

親御さんの事、ご心配みたいですが
いざとなったら行政からの援助も期待出来るでしょうから
質問者さんが全部背負い込む必要なんかありません。
勿論、利用する制度によってはリスクもあるでしょうけど。

自分の為に仕事は行く。
ご家族の為ではありません。
仮に漫画家目指すにしても
正社員の福利厚生期待出来る方がやり易いです。
バイトで、経済的不安に苛まれながら描くよりマシと考えましょう。
実際はどっちが楽かなんて事は問題ではありません。
考え方の話です。

それで、実際描いて、編集者に見てもらって、結果を直視して
それで自分の今の立ち位置をハッキリさせましょう。
まだまだ未熟って分かれば、仕事しながらのんびり目指せば良いし
見込みありって判断されれば、がむしゃらに両立して
連載でも決まったら、仕事辞めたら良いです。

逆に、全然相手にもされ無いし
仕上げてみたら描くの楽しくなかったし、って事なら
「向いてないな」ってすっきり諦めがつくかもしれないし。

結果も分からないまま、時間さえ有れば…なんて
「思う」だけだと、ずっと「親のせいで…」
みたいにモヤモヤする事になっちゃうと思うので。



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