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わたしの心の主治医から言われたこと。「人生は死ぬか、精一杯生きるかだよ 」

2017/02/21 UPDATE
 
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青年は、自分が医者から
余命半年と言われているが
「医者になる」という夢を
病気なんかのために
あきらめたくはないから
命尽きるまで努力し続けるのだ
と強い口調で語った。

「人生は死ぬか
 精一杯生きるかだよ。

 悲劇の真似ごとを
 している暇はないからね」


そう言って、青年は去っていった。

私は電流が全身を
流れるような感覚を覚えた。

微笑みようもない状況だが
青年に暗さは微塵も感じられない。

無慈悲に襲いかかる宿命に対して
彼はきっと、悲嘆の道を
死にもの狂いで走り抜け
受容し、そして挑戦へと
たどり着いたのだろう。

無駄と知りつつも未来を見つめ
熱心に何かに取り組むことが
できるかどうか。

それが人生の質を決めるのだと
私は青年の生きる姿勢から
教えられた。

私は急いで病室に行き
主人の胸に手を当てて鼓動を確認した。

青年が言った通り
主人は精一杯生きていた。

私は、白旗を掲げかけていたことを
反省した。

たとえ望む結果が得られなくても
今自分に出来る最善のことをしたい。

そう考え、主人の人生の最終章を
笑顔で飾ろうと決心した。

その後も談話室で青年を見かけたが
私からは話しかけなかった。

青年の残された時間を奪う権利は
私にはないと考えたからだ。

笑顔で会釈を交わす。

それだけで、充分
心が通じ合ったように感じていた。

談話室に集う患者から
青年の不撓不屈の精神に
多くの患者が触発され
前向きに治療に取り組むようになったと
聞いた。

病人にとって最良の薬は希望だ。

それを患者たちに処方した青年は
すでに立派な医師だと私は確信した。

三カ月後、主人は
静かに46年間の人生の幕を下ろした。

穏やかな表情だった。

青年の消息は分からない。

けれど、月日がたつほど
私の心の中で青年の存在が輝いてくる。

強き一念から発せられた言葉は
今も私の胸中に刻み込まれ
彼の魂を蘇らせる。

青年は、私の心の主治医として
永遠に生き続けるだろう。

出典元:yuru2club.com

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「人生は死ぬか
 精一杯生きるかだよ。

 悲劇の真似ごとをしている暇は
 ないからね」

このセリフに感銘しました。

一度しかない人生。

だからこそ今を大事に
生きて行こうと思います。

この話が一人でも多くの方の
勇気になりますように!



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