「事故は漏れた燃料に電気系統からの火花によって着火し、火災が発生したと断定し、パイロットおよび整備員に過失はなかった」と発表した。
事故発生時、機長は管制に「ベイル・アウト(緊急脱出)」と告げていた。
ところが、2名のパイロットは緊急脱出せず機内に留まり、狭山市街地への墜落を回避するための必死の操縦が行われていたとみられる。
「ベイル・アウト(緊急脱出)」告げた時の高度は高度360mで、ぎりぎりパラシュートが開く高さだった。
実は、2名のパイロットはベテランで、そんなことは十分承知していた。
機体が河川敷に向かったことを確認したのは「ベイル・アウト(緊急脱出)」宣言の13秒後であった。
この時、地上との距離は70m、機長は再び「ベイル・アウト」を宣言して2名のパイロットは脱出するが、当然にパラシュートは十分に開かず2名とも地面に叩きつけられ死亡した。
彼らは覚悟の死であった。
2名のパイロットは助からないのに、なぜわざわざ脱出装置を作動させたのか。
その答えをあるマスコミのインタビューに自衛官が答えている。
彼は「駄目だと分かっていても、最後の瞬間にわずかでも時間があれば、脱出装置は作動させます。そうしないと、脱出装置を整備した整備員に、要らぬ心配をかけますから」と述べている。
その刹那に2名のパイロットは何を思ったのだろう。
家族や友人のことだろうか。
いや、脱出装置を整備してくれた仲間の仕事に間違いがなかったことを伝えたかったに違いない。
それが助かることは無理だと覚悟しながらの脱出装置を作動させる行為につながったのだろう。
彼らの行動は人間の尊厳に満ちたものであった。
※ベテランパイロットがT-33A練習機に搭乗していたのは、同機がパイロット養成の他に基地間の連絡機としても使われていたため。
当時の町の上空で戦闘中飛弾したが、町に墜ちるのを避け機体を郊外に墜としたがパラシュート降下中に飛弾して戦死。それを見ていた町の有志が廟を建てたそうです。
我々が知っておくべきこと。新聞テレビの記者は大学でたて、飛行機事故だ記者会見いけ!原子力事故だ記者会見いけ!水害被害だ記者会見いけ!記者は行って何か聞けますか?