世の中は沢山のいいね!があふれてる。

「がん家系」って本当にあるの!? アンジェリーナさんの乳房切除手術も、その影響か!?

2017/02/21 UPDATE
 
2,918 views
  
今回のテーマは「家族性」と言われているがんなどの病気と検査です。

2人に1人ががんにかかる時代と言われています。

血のつながった親族の中に何人も同じ種類のがんにかかったり、そのがんで亡くなった方がいたりする場合、不安に感じて当然のことと思います。

家族は食生活や運動習慣などの生活習慣が似通っていることが多いことから、同じ種類の生活習慣病にかかる確率が高くなる、ということがあります。

しかし多くの方が思うより、実際に遺伝性がはっきり証明されているがんは少ないです。

遺伝子の異常が家族の中で親から子供へと伝わることによって特定のがんにかかりやすくなるものを遺伝性腫瘍症候群と呼んでいます。

遺伝性腫瘍症候群の代表的なものには、以下のようなものがあります。

・家族性大腸腺腫症(家族性大腸ポリポーシス)
・遺伝性乳がん・卵巣がん症候群
・Lynch症候群(大腸・胃・卵巣など、さまざまな部分にがんが発生)


そして、遺伝性腫瘍症候群をもつ家系の特徴として、つぎのような3点が挙げられます。

1.家系の中に一人で何回もがんにかかった人がいる
2.家系の中に同じがんにかかった人が何人もいる
3.若くしてがんにかかった人がいる


「うちはガン家系かな?」と思っていても、3つとも満たす家系はそれほどは多くないのではないかと思います。

もし3項目とも当てはまり、遺伝的に特定のがんにかかる確率が知りたい場合は、大学病院やがんの専門機関などの「遺伝外来」を受診しましょう。

遺伝外来では、家系内のがんの発生状況などを確認します。

そのうえで検査をすべき状態にあると判断されて、かつ本人の希望がある場合には、遺伝子検査を受けることになります。

遺伝子検査自体は、比較的シンプルな検査です。

普通の血液検査と同じ10mlくらいの血液を採血し、その血液からDNAを抽出し、遺伝子配列を調べます。

時間も短時間で済みますし、単なる採血であり、特別な痛みを伴う検査もありません。

ただ、この遺伝子検査を受けるのであれば「遺伝情報は一生変化しない」ということも念頭に置き「今後特定のがんにかかる可能性が高い」という結果が出た場合のことも、想定しておく必要があるでしょう。

また、本人もさることながら特に検査を望んでいなかった血縁の方の検査結果まで、間接的に知ってしまうことになることがある、ということです。
 



コメント

0
コメントを投稿する

※ URLを入力すると、リンクや画像に自動的に変換されます。
※ 不適切と判断させていただいた投稿は削除させていただきます。

あなたにオススメの記事

よく一緒に見られている関連記事

関連する記事

世の中には、こんなにたくさんの『いいね!』があふれている。

PICKUP

ピックアップ

Ranking

ランキング

人気のキーワード

いま話題のキーワード

おすすめ