「人間の能力のピークは25歳だ。一生は一回しかない。みなさんいつかは確実に亡くなる。そのときまでに何が出来るか。未来に向けて何ができるか。それを考えることが起業家として成功する要因だ。世界中にチャンスがあふれている。人と違ったことをして欲しい」
「どんな仕事でもスキルをつけるには、毎日寝る暇を惜しんでも10年ぐらいはかかる。それでも、一番早くスキルがつく方法は自分で事業をすることだ。わからないことがあれば、事業をやっている人に聞いたらいい。ただ、スキルだけつけても、少しだけ儲かって一瞬で終わるだろう。世の中に対して何がいいことかを考えることが重要だ」
「経営者は満足したらそこでおしまいだ。世界中には自分より良い方法でやっている経営者がたくさんいると思うべき。今は世の中がどんどん変わっており、最大の変革期にある。中でもグローバル化とデジタル化の波が大きい」
「日本人は概して、変えるということに非常に怯えているか、自信がない。一番の長所であり短所であるのが安定、安全、安心だ。だが、それらは経営にはまったく必要ない。この3つが出てくることは経営に満足しているということだ。成功するには時代を追っかけていてはダメ。変化を自分で作って行かなければならない」
「経営者はだれよりも高い目標を持たないとダメだ。低い目標だと絶対成功しない。100メートルを9秒9で走ろうと思う人しか、そのように走ることはできない。100メートルを13秒で走ろうと思っていてはできない。経営者は9秒9で走れる可能性の人を集めて会社を作る。そのための仕組み、方針を作る。そういうビジネスチャンスに資金を投入し、人を育成することだ」
「経営者が経営をしていない人が多い。コーディネートや調整はしているが、世の中がどんどん変わる中、会社を変えていかないといけない。きちんとリーダーシップをとり、会社の方向性や方針を打ち出すべきだ。過去と同じ繰り返しではいけない。日本が20年以上停滞したのは、経営者がバックミラーを見て、繰り返しをしていたからだ」
「(中小やベンチャー企業では)多く辞めるのが普通。10人が入ったら8~9人は辞める。ただし、見込みがある人には将来こうなろうとか、夢を語らないといけない」
「われわれの経営幹部で活躍している人はほとんどが一流大学出身ではなく三流大学だ。ただし、人間としての力があり、人をまとめる力がある。その中にはずっと赤字だった英国を立て直し、ヨーロッパ全体の社長になった人もいる。10人に1人もいないが、そういう人を見つけ、その人と一緒に夢を持っていければいい」
「経営者は自由。ある意味では責任を負っているけど自由。何でもできる。たぶんこの世の中で一番楽しくて苦しい仕事は、経営だと思う」
「これまで、運にも恵まれてきた。悲観的に考えたらきりがない。超楽観的に考えている。でも事前の準備は綿密にやる。できることをやる。将来ビジョンのイメージがあり、協力してくれる人を探す。そうするとほとんどのことはできる。ビジネスは本当に面白い」
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