お前たちは、私のことを
気難しい人間だと思っているだろうが、
それは大きな誤解だ。
私がこの6年間、
ずっと耳の病に悩まされていたことを
知らないからだ。
人と話すときに
「耳が聞こえないので
もっと大きな声で話してください」
とは決して言えない。
音楽家なのに音が聞こえない苦しみが
お前たちにわかるか?
病気が知られるのが怖いので、
今は用事があるときだけ
人に会うようにしている。
(中略)
絶望し、死のうと考えた。
しかし、作曲を続けたいという
思いだけがそれを止めた。
人々よ、もしこれを読んだら、
きっと私に対する見方が
どれほど間違っていたか知るだろう。
そして、つらい運命を背負っている人たち
こんなにも不幸な人間が音楽家として
努力し続けたことを知り、勇気をもってくれ。
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