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小林麻央さん手記「例えば、私が今死んだら、人はどう思うでしょうか。」

2017/06/27 UPDATE
 
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小林麻央さんの手記

イギリスの公共放送BBCは2016年年11月、闘病生活などをつづったブログで多くの人を勇気づけたとして、世界の人々に影響を与えた「ことしの女性100人」に、日本人で初めて小林麻央さんを選びました。

理由についてBBCは

「日本では、がんについて表立って話をするのは珍しいことだが、小林さんが既成概念を破って闘病中の経験や思いをブログでつづり始めた。小林さんのブログはがんと闘う人だけでなく多くの人を元気づけた」

と説明していました。

これを受けて小林さんはBBCに寄せた手記の中で、当初は隠していたがんを公表するまでの葛藤について、次のようにつづっていました。

病のイメージを持たれることや、弱い姿を見せることには『怖れ』がありました。

なので、当時、私は病気を隠すことを選びました。

隠れるように病院へ通い、周囲に知られないよう人との交流を断ち、生活するようになっていきました。

そんな毎日を続けていたある日、緩和ケアの先生の言葉が、私の心を変えてくれました。

『がんの陰に隠れないで!』

私は気がつきました。

元の自分に戻りたいと思っていながら、私は、陰の方に陰の方に、望んでいる自分とはかけ離れた自分になってしまっていたことに。

家族は、私が彼らのために料理を作れなくても、幼稚園の送り迎えができなくても、私を妻として、母として、以前と同じく、認め、信じ、愛してくれていました。

私は、そんな家族のために、誇らしい妻、強い母でありたいと思いました。

私は、闘病をBlogで公表し、自ら、日向に出る決心をしました。

人の死は、病気であるかにかかわらず、いつ訪れるか分かりません。

例えば、私が今死んだら、人はどう思うでしょうか。

『まだ34歳の若さで、可哀想に』

『小さな子供を残して、可哀想に』でしょうか??

私は、そんなふうには思われたくありません。

なぜなら、病気になったことが私の人生を代表する出来事ではないからです。

私の人生は、夢を叶え、時に苦しみもがき、愛する人に出会い、2人の宝物を授かり、家族に愛され、愛した、色どり豊かな人生だからです。

だから、与えられた時間を、病気の色だけに支配されることは、やめました。

なりたい自分になる。

人生をより色どり豊かなものにするために。

だって、人生は一度きりだから

2017年6月23日、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんの、妻・小林麻央さんが亡くなりました。

34歳でした。

フリーアナウンサーとして活躍した麻央さんは、2010年7月に市川海老蔵さんと結婚。

長女の麗禾(れいか)ちゃん、長男の勸玄(かんげん)くんが生まれ、温かい家庭を築きました。

しかし、2016年6月、乳がんを患っていることが発覚しました。

海老蔵さんは記者会見の中で、麻央さんについてこのようにコメントしました。

「愛してる」

そのひと言で、彼女は旅立ちました。

何といえばいいのでしょうか。

こんなに、愛されているのは分かっていたのですが・・・。

最後の最後まで、愛してくれていたことを・・・。

妻である麻央さんを想い、海老蔵さんは涙を流しながら語りました。

そして、

「できれば、ずっと一緒に生きていきたかった」と・・・。

本当は、病気の戦いで辛いとこもあっただろうに、いつも前向きな言葉をブログに書き続けた麻央さん。

「5年後も
10年後も生きたいのだーっ
あわよくば30年!
いや、40年!
50年は求めませんから。

だって
この世界に 生きてる って
本当に素晴らしいと、感じるから。」

この言葉は実現できませんでした。

でも、麻央さんの前向きな生き方に元気と勇気をもらった人はたくさんいます。

だからこそ、多くの人が注目し、多くの人に愛されてきたのでしょう。

麻央さんのご冥福を心からお祈りします。




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