世の中は沢山のいいね!があふれてる。

野村克也が語る「努力がムダ」になる理由。

仕事で努力したら評価される一方で、どんなに努力しても評価されないという人もいます。両者の違いはどこにあるのでしょうか。野球評論家の野村 克也さんは「『努力』と一言でいっても、ムダな努力とそうでない努力がある」と語っています。野村さんが...
2017/05/30 UPDATE
 
19,441 views

いざというときのための「努力」も重要

「これは何も打者に限った話ではなく、投手も一緒だ」と野村さんは続ける。

「どこに投げるのか、コースをまったく考えずに、ただ単にストレートを気持ちよく投げているだけでは、試合では通用しない。プロの打者は140キロ台中盤くらいの真っすぐな球なら容易にはじき返すだけの力を持っている。それだけに何も考えずに投球練習をしていたって、まったく実にならない」

だが、同じストレートを投げるのでも、外角低めの制球を磨いているのだとしたら、話は大きく変わってくるという。

「私の持論で、『困ったときには原点』という言葉があるのだが、これは打者への配球の策が尽きたと思われたとき、外角低めへコントロールよくストレートが放れたら、打ち取る確率が高くなるという意味だ。どんな好打者でも、打席から一番遠い外角低めにズバッとコントロールよく決められたら、そうは打てるものではない。それを磨くための練習に取り組んでいたのだとしたら、それは大いに意味のあることだ」

仕事に潜む「間違った努力」を正す方法とは

野村さんの話は野球に限らず、会社に置き換えた場合でも、同様のことが言えるのではないだろうか。

周りから、「あの人はよくやっている。頑張っている」と認められている人は、周囲が自分に期待する仕事の内容やレベル、やり方などを把握し、それを念頭に置きながら仕事をしているからこそ、認められるのだ。

「頑張ることの目的や意味が自分自身の中でハッキリしないまま、遮二無二張り切るだけではその努力はえてして報われないことのほうが多い」

たとえばプロ野球の場合、打撃よりも守備のよい選手のほうが一軍でチャンスを得やすい。

つまり、守備を鍛えることが活躍への近道なのだ。

しかし、打撃練習ばかりしているような選手が多いそうだ。

「元ヤクルトスワローズの宮本 慎也氏が一軍に上がってきた当初、私は彼を『自衛隊』と呼んだ。打撃はサッパリでも、守備は一軍レベルにあったからだ。このような選手は、一軍で試合経験を積んでいくと、次に『レギュラーになるためにはどうすればいいか』を考えていく。そうなると自分が磨くべき部分はどこか、ウィークポイントはどこかと自己分析していく。彼は打撃が苦手だったが、少しずつ着実に成長していくことができた」

だが、打撃練習ばかりしていて、肝心の守備をおろそかにしているようでは、いつまで経っても一軍からお呼びがかからない。

当人は、「一生懸命練習している」つもりなんだろうが、こういうタイプは周囲の思いや目線が目に入らない。

そのせいで監督やコーチの目には、「自分勝手にやりたいように動いている」としか映らない。

「ただやみくもに努力をしていても、その成果は良い方向には進まない。だからこそ指導者やリーダーと呼ばれる人たちは、部下が今やっている仕事はどういう意味があるのか、部下に対して問いかけるのと同時に、目的意識を持って取り組むように物事を深く考えさせる習慣を身につけさせなくてはならない」

確かにビジネスの現場でも、「納期が1週間後に迫っているから今、この仕事に取り組んでいる」「次回の会議のプレゼンで資料が多く必要だから、今から準備している」という姿勢は、受け手に必ずといっていいほど伝わる。

それが伝わらないのは、目的意識を持って取り組んでいない証拠ともいえる。

場当たり的に動くのではなく段取りを整えて動く。

目先の仕事から手をつけるのではなく、先を見て動く。

期日を決めてテキパキと仕事を進める。

メリハリを付けて仕事をするなど、野村さんの話をヒントに目的意識を持って動くことの重要性を知り、今すぐにでも取り入れて実践してみてはいかがだろうか。

ーーーーーーーーーーーーーーー

せっかくの努力もムダになってしまえば、もったいないですよね。

がんばっても、なかなか報われない。

そんな方が、この記事を読むことで少しでも考え方に変化がうまれれば嬉しいです。




コメント

0
コメントを投稿する

※ URLを入力すると、リンクや画像に自動的に変換されます。
※ 不適切と判断させていただいた投稿は削除させていただきます。

あなたにオススメの記事

よく一緒に見られている関連記事

関連する記事

PICKUP

ピックアップ

Ranking

ランキング

人気のキーワード

いま話題のキーワード

おすすめ