出典: i.ytimg.com
出典: i.ytimg.com
出来ればずっと一緒にいたいものですが、も動物たちの寿命は人間よりも短く、お別れをしなければならない瞬間が必ずやってきます。
ペットを看取る時は悲しい気持ちで胸が切り裂かれるような思いをします。
しかし、ペットたちに飼い主さんの思いや愛情は伝わっているようで、最後の最後の瞬間に小さな奇跡を残していってくれる子もいます。
今回ご紹介するは、今月12日にはてな匿名ダイアリーに投稿された、「猫を看取った話」というタイトルのある男性の日記です。
こちらの男性は、夫婦で猫を飼っていたそうですが、猫は癌に蝕まれており、闘病中だったんだそうです。
あるとき家に帰ると、昨日は玄関まで迎えに来てくれた猫が、ベッドの下で横たわり、男性の顔を見て力なく鳴いていました。
抱きかかえると、既に体に力が入らず、ぐったりとした状態。
かなり危険な状態ですね…
このときの時間は、16時頃でした。
『そろそろ迎えが来る』そう思った男性は、仕事でまだ家に戻っていない奥さんに「そろそろだよ」とLINEしたんだそうです。
その後男性はソファで猫を抱きかかえ、ずっと撫でていたそうです。
そして、18時過ぎになると猫の呼吸が荒くなってしまいます。
ようやく奥さんが帰ってくると、猫の鼓動は人間ほどのペースになっていました…
猫の心音は平常時でも人間より早いため、この状況はいよいよ、ということになります。
そして最期の瞬間、小さな奇跡が起こりました。
最後の最後まで奥さんの到着を待っていた猫。
きっと奥さんの声を聞きながら天に召されたのでしょう。
猫を飼っているとたまに「もぉ~」と思うこともあります。
早朝に叩き起こされ餌を催促されたり、忙しいところに割り込んで遊べとせがんだり、寝ているのに布団に入り込み撫でろと言ってきたり…
そんな当たり前の日々がとても特別で大切な日々だったんだと、猫のいなくなった日常に戻って改めて気付きます。
この男性も「これからの生活でそのギャップに気付いたとき、奴の存在を思い出して悲しくなるんだろうな」と書き込んでいました。
長年暮らした家族を失った悲しみはすぐには収まりません。
今後しばらくは、布団に入るときに猫が先に潜ってやしないかと、つい気にしてしまうでしょうし、歩くときも追いかけてくる猫を踏まないように摺り足で移動することもあるでしょう。
そして、「もういないんだ…」と思うたびに涙を流すのでしょう。
しかし、いつかどこかのタイミングで心の中で整理がついて、いつかは猫が来る前の生活スタイルに戻っていくのでしょう…。
そのときになってはじめてこの猫は、悲しみを濾過しきった素敵な思い出の中の、かけがえのない存在として、この夫婦の心を彩ってくれることでしょう。
コメント