古くから神さまの力が宿ったものを身近に置くことで、災害や危険から身を守ることができると信じられてきました。
それがいつしかお守りとなり、今では多くの人が願いを込めて身につけるようになりました。
そんななか、Twitter上では、あるお守りに関する少年とおじいちゃんのエピソードに注目が集まっています。
ある少年が、入院しているおじいちゃんのお見舞いに行った時のことです。
大好きなおじいちゃんは、少年に対し「はじめまして」と言いました。
おじいちゃんは認知症を患っていたんだそうです。
大好きなおじいちゃんは自分のことをもう忘れてしまったのか…と、少年はとても悲しくなってしまいますが、“でも、きっとすぐ良くなる”と自分に言い聞かせました。
しかし、少年が「早く良くなってね」と言って渡した手作りのお守りがぐしゃぐしゃになっているのを見たとき、“優しかったおじいちゃんはもういないんだ...”とショックを受けてしまいます。
耐えきれなくなった少年はサヨナラも言わずに病室を飛び出しました。
すると、その日の夜、おじいちゃんは天国へと旅立って行ったのです。
そして、後日お守りがグチャグチャだった理由を知ります。
お葬式の日、少年はおばあちゃんから「おじいちゃんのこと、許してあげてね。」と言われました。
実は、容態が急変し緊急手術をした際に、苦しい中おじいちゃんは薬よりも何よりも先に「お守りを取って欲しい」と言ったのだとか。
少年が作ったお守りは、何よりも効果がある宝物だからと言い、ボロボロになるまで何度も何度も握り締めていたと言います。
おじいちゃんは認知症で少年のことを少し忘れてしまったのかもしれません、しかしお守りに込めた少年の願いや思いはちゃんとおじいちゃんに通じていたのです!!
どんな薬よりも大切なお守り…
お守りを握りしめることで、どれほど心強かったことでしょう。
孫の思いが何よりも嬉しかったのでしょうね。
大好きな人とのお別れは生きている以上、いつかは必ずやってきます。
毎日を後悔のないように過ごしていきたいですね。
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