それでは、料理における
「考える家事」とは何でしょう。
夕飯のメニューを考えるにあたり、
考慮すべき事柄はいくつもあります。
例えば、
・冷蔵庫の中にある早く消費したほうがいいもの
・スーパーの特売
・旬の食材
・栄養のバランス
・家族の食の好み
・家族の体調
・自分の料理の腕
など・・・
これだけの要素を組み合わせて
メニューを考えるのは、結構な負担です。
家族が増えると、考慮する範囲が
広がり、負担も増えます。
「夕飯何食べたい?」の返事に
「簡単なものでいいよ」と答えると
ぶち切れるのは、メニューを考える
こと自体が簡単ではないのに、
そこを分かっていないからです。
また、「なんでもいい」と答えると
ぶち切れるのは、考える負担を
減らして欲しくて質問しているのに、
なんの助けにもならない答えを返してくるからです。
要するに、「夕飯、何食べたい?」とは、
「冷蔵庫の中身とスーパーの特売と旬の食材と栄養のバランスを考慮したうえで、家族みんなが文句言わずに食べられて、私の腕でも作れる料理の中で、何が食べたい?」
という質問なのです。
この正確な意味が分かると、上記の夫
も、どんな答えを返しても妻が
不快になる理由が分かるでしょう。
やっかいなのは、妻自身もこの本当の
意味をわからず、軽い気持ちで
「夕食何食べたい?」と投げかけることです。
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