それならまだしも同時に、もう少し詰めれば座れそうな自分の横スペースに、足下に置いてあった自分のビジネスバッグを隣に置いて一切座れない様にスペースを埋めたのでした。
彼女の中で怒りと憤りと情けなさがグッと高まりました。
4年間心身科学の勉強をしてきた彼女は、入学当初から、就職先の希望を現在の内定企業に絞っていました。
一生懸命勤勉に務めた結果、めでたく希望企業への内定を掴み取る事ができました。
そんな憧れの企業の、人事部のトップを務める様な偉い人がとった、あまりにも情けない行動。
どうしても黙っている事ができず、彼女は人事部長に向かって、咄嗟にこう言い放ちました。
『恥ずかしいと思わないのですか!? そんな汚い姑息な真似して!』
『自分が将来おじいちゃんになって反対の状況になったとき、こんな目に遭ったらあなたは悲しくないですか!?』
人事部長側も、彼女の存在に気付いたそうです。
そして、彼女はこう続けました。
『あなたに採用決定して頂いた事は感謝しています。でも、こんな恥ずかしい大人の下では働けませんし、最高の仕事なんて出来ません!』
こう言って、彼女は内定を自ら辞退する事になりました。
彼女に対する非難の声は、予想以上に多かったのだとか。
「あんたバカ」
「頭おかしいんじゃない」
「将来水の泡」
「4年間無駄」
「親が可哀想」
色んな人に、様々なことを言われたそうです。
確かに、ここで大人しく見過ごす事が正解だったのかもしれません。
でも、彼女は「今でも後悔はしていない」と、はっきりと話しています。
その後、雰囲気を壊さないために卒業旅行中は道中の出来事を友人にも他言せず、暫く経つってから話した事で人生最高の卒業旅行になったそう。
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彼女のこの行動は、彼女にとって良かったことなのかは、この事件以降の彼女の生き方で決まってくると思います。
でも、自分の信念を大事にすることはとても大切なことだと思います。
あなたは彼女の行動をどう思いますか?
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