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2年間の不妊治療でようやく出産するも、今度は親が脳梗塞で…。育児と介護の毎日を懸命に生きるママに心から感動!

2017/02/21 UPDATE
 
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世間から見れば、結婚し子供が生まれれば、立派なママ。

でも実際は、母親としてのあり方に悩み、試行錯誤しながら忙しい毎日を過ごしていますよね。

息子が産まれ育児に奔走しているとき、親が脳梗塞をキッカケに介護が必要になってしまった30代専業主婦のママさん。

育児と介護の板挟みになるも、懸命に毎日を生きるママさんの記事が感動的だったので紹介します。

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不妊治療をはじめて2年、やっと授かった命



「結婚して3年たったのに、子供を授かることが出来なかったんです。婦人科にかかって検査してもらったら、子宮内膜症という診断を受けました。妊娠を望むなら、不妊治療を始めましょうと医者に言われたときは、ショックで言葉が出てきませんでした」

避妊せず過ごしていたのに、ずっと子供を授かることが出来なかったというHさん。病院で聞かされたのは、不妊の原因は自分にあるということ。“自分のせいで、子供が出来ない”と思いつめ、ご主人に対して申し訳のない気持ちでいっぱいになったと話してくれました。

「不妊治療をはじめて2年近くになったとき、やっと妊娠することが出来ました。妊娠中は、つわりやむくみと戦いながらも楽しんで過ごし、元気な男の子を産むことが出来ました。待ち望んだ子供、幸せで嬉しくて…毎日息子の寝顔を見てニヤニヤしていたのを思い出します」

苦労してやっと、授かり生まれた命。息子さんを見ては毎日幸せに浸りママになる喜びを噛みしめて過ごせていたのですが、厳しい現実がHさんに降りかかります。

突然の知らせ。母親が脳梗塞で要介護に



「お父さんから急に電話が来て、驚きました。滅多にわたしに連絡してくることのないお父さんからの電話。胸騒ぎがしたんです。お母さんが脳梗塞になって倒れたから来てくれ、と。実家までは車で30分くらいの距離で、病院はそれよりも近かったので、息子を主人に任せて車を飛ばしました。一命はとりとめたものの、障害が残るかもしれないと医者から話をされて、呆然としました。これから、どうなるの?って…」

息子さんが2歳になろうとしている時の出来事だったそうです。お母さんはその後、意識が戻ったものの右半身にしびれが残ってしまい、リハビリを続ける必要があるとのことでした。歩行はなんとか出来るものの、食事を作るのも、お風呂に入るのも、お母さん1人では厳しいものがあり、Hさんは息子さんの育児と並行してお母さんの介護もすることになったのです。

「お父さんは日中働いているし、施設に入れてあげるお金もない。リハビリに通うために送迎するのも、実家で食事を用意してあげるのもわたしがやらなきゃと思って…主人に話して、しばらく息子を連れて実家に戻ることにしたんです」

実家からだとご主人の職場が遠くなってしまうこともあり、Hさんは息子さんを連れて実家へしばらくの間戻ることに決めました。はじめての育児と介護の毎日は、想像を絶する大変さ。Hさんは大切な人のために、自分のなにもかもを捧げ、尽くしました。

笑顔もなくなったある日、息子が言ったひと言



育児と介護の往復で身も心も疲労困憊になってしまったHさん。ある日、5歳になった息子さんに言われたことが深く心に刺さったそうです。

「ママ、なんで疲れてるの?」

疲れなど感じるヒマもないほどに毎日遊び、一生懸命に生きる息子。家事、育児、介護…大人になるにつれて、考えなければならないことはどんどん増える。でも、それは息子にとってはなんてことない、ただ当たり前のこと。

「“母の苦労”にはどんなものがあるのか、自分が子供の頃は考えもしなかったように思います。母親は皆それぞれになにかについて悩み、苦しみ、その中で子供の前では平気なフリをして生きていたはず。でもわたしは自分が生きることに夢中で、母親がどんな思いで毎日を過ごしているかなんて気にも留めていなかったのです。それを思い知らされるときが来たんだと思います」

愛する人たちのため、自分をすり減らす毎日を送っているママは少なくないと思います。“親になる喜び”は他では味わえない貴重なことですが、一方で耐えがたい大きな責任と苦労を背負うことにもなります。取材の最後に、Hさんはこうひと言こぼしました。

「ママになるって、苦しいね」

苦しいし、不自由だし、満たされないことも報われないこともたくさんあります。でも、それ以上に得るものがある…そう思って、ママは背負いきれないほどの守りたい人たちを抱え、今日も生きていけるのです。

そんな苦境にありながらも、「これから行く道、そして来た道。母親であり、子でもある今しか見れない景色と経験があるんだ!と前向きに、子供の隣で笑顔で毎日暮らせています」と話すHさん。

辛いときも悲しいときも笑顔を心がける、強い母のまなざしが確かにありました。






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