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母に伝えられなかった「ありがとう」という言葉…

2017/02/21 UPDATE
 
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僕は中学2年生になったころから

仲間たちとタバコを吸うようになった。
 
 
他の学校の生徒とケンカもした。
 
 
母は何度も学校や警察に呼び出された。
 
 
いつも頭を下げて


「ご迷惑をかけて、申し訳ありません」
 
 
と謝っていた。
 
 
ある日のこと。
 
 
僕は校内で、ちょっとした事件を起こした。
 
 
母は仕事を抜けて、学校にやってきて、

いつものように謝っていた。
 
 
教頭先生が言った。
 

「お子さんがこんなに”悪い子”に

 なったのは、ご家庭にも原因が

 あるのではないでしょうか」
 
 
その瞬間、穏やかな母の表情が変わった
 
 
母は、明らかに怒った眼で教頭先生をにらみつけ、

きっぱりと言った。
 
 
「この子は悪い子ではありません」
 
 
その迫力に驚いた教頭先生は、言葉を失った。
 
 
母は続けた。
 
 
「この子のやったことは間違っています。

 親の私にも責任があります。

 ですが、この子は悪い子ではありません」
 
 
僕は思い切りビンタを喰らったような、そんな衝撃を受けた。
 
僕はわいてくる涙を抑えるのに必死だった。
 
 
母はこんな僕のことを、

本当に素晴らしい人間だと思ってくれていたんだ・・・
 
 
あとで隠れて、ひとりで泣いた。
 
 
翌日からはタバコをやめた。

ケンカもやめた。

仲間たちからも抜けた。
 
 
その後、中学校を卒業した僕は、高校に入ったが、

肌が合わなくて中退した。
 
 
そして仕事に就いた。
 
 
そのときも母はこう言ってくれた。
 



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