出典: matomake.com
出典: matomake.com
大切な人のためだったらどんなことも出来るといいます。
今回ご紹介するのは愛する人のために行動を取ったある男性の話です。
アメリカ、ユタ州の街ファー・ウェストでは帽子にスーツという正装で2枚のメッセージボードを身体の前後にかけ、車の通りの激しい道を歩く男性の姿が毎日見られ、話題となりました。
こちらの男性はウェイン・ウィンターズさん(74歳)です。
ウェインさんの持つボードには赤い文字で大きくこう書かれていました。
「妻のために腎臓が必要です!Aマイナス・電話番号」
ウェインさんの奥様は肝臓の病気を患っており、妻を救うためにウェインさんは毎日数キロ歩き、ドナーを探していたんだそうです。
ウェインさんの姿は米メディア『Fox 13 News』に取り上げられ全米が知るところとなります。
結婚して26年になる妻ディアンさんの容態は深刻で一日も早い腎臓移植が必要でした。
ウェインさんの妻・ディアンさんは腎臓がほとんど機能しない末期の腎不全(ステージ5)だったのです!!
血液透析を受けていたようですが、腎臓移植を待ってすでに2年が過ぎていました。
ウェインさんは愛するディアンさんが、日に日に弱っていく姿を見て
「何とかしてあげたい」
と悩んでいたんだそうです。
するとインターネットでメッセージボードを身に着けて歩いた男性が臓器ドナーを見つけたというニュースを目にしたんだとか!
「これならできると思ってね。すぐに行動を起こしたよ」
と、語るウェインさん。
70歳を超え、毎日数キロを歩くのは決して楽ではないでしょう。
しかし、ウェインさんは
「車の通りは午後3時から6時がピークになるのでその時間帯に街に出るのさ。
私は早く歩けないけど、車がスピードを落としてくれて、時には励ましの言葉をかけてくれるんだ」
と明かします。
ウェインさんの妻への熱い想いと行動力が多くの人の心を動かし、ウェインさんの元にはたくさんの電話が!!!
その後のウェインさんとディアンさんはどうなったのでしょうか。
ウェインさんはある日病院から1本の電話を受けました。
「適合する腎臓が見つかった。ドナーは亡くなった方である」
という思いがけないものでした。
ウェインさんはこの時の気持ちを
「嬉しかったね。
何と言っていいかわからないけど、頭が真っ白になったよ」
と当時を振り返り、こう続けました。
「これで妻と第2の人生を歩むことができるよ。
あと5年、一緒に楽しい思い出が作れればもう何も言うことはないよ。」
その後無事ディアンさんの病状も回復し、夫婦仲良く暮らすことが出来たんだそうです。
しかし、ディアンさんの容態が良くなった後もウェインさんは毎日のウォーキングを続けるつもりなんだそうです。
その理由についてウェインさんはこう語っています。
「これからもできるだけ歩き続けようと思っているんだ。
今後、腎臓のドナーになってくれる人が増えるんじゃないかと思ってね。
これは私の使命。もしかしたらこれで“腎臓革命”を起こせるかもしれないから。」
妻のためではなく、次は肝臓のドナーに困っている人が一人でも減るよう、活動を続けるんだそうです。
愛する妻だけでなく、多くの人のために決して楽ではない活動を続けるウェインさん…。
胸が熱くなりますね。
日本でも臓器ドナーに困っている方がたくさんいます。
そういった人たちの為に何が出来るかを考え、行動することが大切ですね。
コメント