出典: i0.wp.com
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風見しんごさんといえば、いつも明るく元気なイメージ。
そんな、風見しんごさんが、難しい顔をし、沈黙を続け……泣き顔を見せたのは、ある事故によるものでした。
2007年、当時10歳だった風見しんごの長女・大下えみるちゃんが、トラックにはねられたとの通報が近所の方から入りました。
事故現場は、風見しんごさんの自宅から100mほどのところにあったため、すぐに駆け付けた風見しんごさん。
そこで見た光景は、腰にトラックが乗っかり下敷きになっている娘・えみるちゃんの姿。
風見しんごさんは、すぐにトラックを持ち上げて、娘を救出しようと試みました。
しかし1人の力では、トラックはビクともしません。
大人10人ほどが集まり、ようやくトラックを持ち上げ、なんとかえみるちゃんを救出しましたが、娘の顔はうっ血し、ひん死の状態でした。
「トラックの正面から下をのぞき込むと後輪の間から脚が見えた。僕が買ってあげたスニーカーを履いていた。下敷きになっている娘を、近所の皆さんがトラックを持ち上げて引っ張り出してくれた。頭も胸も足も壊されていた。顔は腫れ上がって…。それでも1時間半、一生懸命生きようとしていた」
娘の残酷な姿を目の当たりにした風見しんごさん。
怒りを運転手にぶつけたとしても娘は帰ってこない。
喧嘩が大嫌いだった愛娘を思い、風見しんごは運転手には何も言わなかったそうです。
風見さんは、えみるちゃんを失って半年後から事故防止を呼びかける講演活動を始めました。
学校や地域の集まりで交通安全や命の大切さを訴え続けています。
2008年、NHK福岡放送局の要請を受け、『追放!飲酒運転』キャンペーンの1分CMに出演。
合計6本作られたそのCMでは、自らナレーションを務め、長女の写真も提供。
自ら長女の実名を挙げることで交通事故の悲惨さを訴えています。
事故から10年の時を経て、新聞に掲載されていた風見しんごさんからのメッセージが話題になっています。
お子さんがいる方はもちろん、そうでない方も、ぜひ読んでもらいたいと思いました。
被害者になる可能性も 加害者になる可能性もあるんです。
お子さんと通学路をチェックしましょう。
そして、通学路を通勤などで使ってる方はどこが何があるかわからないゾーンだということを再認識した上で日々の運転をしたいですね。
ぜひ多くの方に伝えてください。
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