きっかけは、あるテレビ番組。
この番組での中居さんのトークがリスナーの心をつかみました。
「中居くん、最近イライラしたことありますか? イライラしたときどうしてますか?」
リスナーからのそんな問いかけに中居さんはまず
「機嫌が悪いっていうことはあんまりないね」
と回答。
そして、イライラしながら愚痴ってくる相手に対しては
「それに乗らないのよ、おれは」、「『わかるわ』とか『そうだよな、そういうやつとかさ』とか、あんまり乗らないのよ」
などと続けた。
確かに、中居さんの言うことはもっともだしスマート。
そもそも悪口なんて百害あって一利なし。
口は災いのもとで大きなトラブルの原因になりかねない。
ただ、この方法、やろうとするとかなり難しい。
目の前の話し相手の悪口に乗らず、愚痴に同調しないと、相手に「つまらない人」と思われてしまうのでは、と心配になるし、正直、ついつい口は滑ってしまうものだから・・・
しかも中居さんの場合は、乗らないだけでなく、その愚痴の流れを中断するともいう。
「例えば奥さんでもいいや。旦那さんでもいいや。友達でも彼氏でも同僚、何か(愚痴や悪口を)言ってる人がいたら、その相手のことを、いないしその人のこと知らないし、知ってたとしても、ちょっとその人を援護するね。わざと」
そして擁護する理由を
「そんなにあなた正しくないよ、っていうのを遠回しに教えてあげたい感じ」
と話した。
つまり、愚痴っている相手に客観的な視点をもたらすことで、内省とクールダウンを促しているというわけだ。
もはや不可能にさえ思える中居の悪口のかわし方。
どうしてこんなことができるのだろうか?
「ぼくはやっぱり昔からなんですけど、群れることが好きじゃない。群れと派閥が嫌いだから」
「戦うんだったらぼくは1人で戦いたいタイプだから」
同番組では、その理由について、彼自身がそう分析していました。
ある心理カウンセラーは、3人以上の人がいて、そのうちの誰かがその場にいない人の悪口を言っている状況についてこう解説しています。
「その場にいる全員が、1人の悪口に同調しているわけではないことも考えられます。あまり深く考えず、とりあえず同調している人も多いのです。だから、その悪口に対して『違うんじゃないの?』という態度を取る人が1人でも出てくると、そちらについてくる人も出てきます。ですから、悪口を言われている側の肩を持つのは、場の空気を変えるためには有効な手段です」
その方法にもこんなテクニックもあるそうです。
「『イエスバット型話法』といって、一度は『そうですね』と受け止めてから、『でも、こういうところもありますよね』とひっくり返す。すると、いったんは承認して仲間になった後のことなので、『確かにそういうところもある』と同調する人も出てきやすいんです」
あるコミュニケーションの専門家は、同調せずにかわす中居さんのやり方を高く評価しています。
「悪口を言っている人に『まあね』とか『うん』とか、たとえ一度でもうなずこうものなら、それだけで『一緒になって悪口を言った』と捉えられ、それが世の中に広がります。
だから、他人の陰口には意地でも乗ってはなりません。
そのために、悪口が始まったら席を離れるとか、『そういえば昨日のドラマさあ~』と話題を変えましょう。
無理矢理でも構いません。
悪口を言う人の楽しみは、それで誰かと盛り上がること。
その人に『この人とは盛り上がれない』『空気が読めない人だな』と思われても、そんな人からはそう思われたほうがいいのです。
反論するより、スルーすることです」
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他人の悪口には同調しない。
確かにわかってはいるもののその場のパワーバランスに流されてしまうことってありますよね。
でも、このことを心がけることで、うまく話題をそらし、かわすことはできるかもしれませんね。
悪口って誰も得しませんもんね。
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