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亡くなる寸前の妻のために懸命の看護をしてくれた病院のスタッフへ書いた夫からの手紙に涙があふれる・・・

妻を亡くした夫が懸命に看護してくれた病院スタッフへの手紙を紹介します。
2017/05/25 UPDATE
 
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その手紙を書いたのはボストンに住むピーター・デ・マルコさん。

妻のローラ・レヴィスさんが喘息発作の、ためわずか34歳という若さで亡くなりました。

Following that time-old marriage tradition, I carried Laura Levis into Quebec!

Peter DeMarcoさんの投稿 2014年8月25日

妻が亡くなった悲しみは決して癒えるものではありませんが、彼女が最後の時間を過ごしたCHA ケンブリッジ・ホスピタルの病院のスタッフが、医療行為の他に様々なサポートを彼にしてくれたことが大きな心の支えになったそうです。

ピーターさんは途方もない悲しみを抱えながら、尊厳と尊敬を持って献身的にローラさんの終末ケアをしてくれた病院のスタッフに感謝の気持ちを伝える手紙を書きました。

彼が投稿したオンライン・レターには、この世を去った妻との最後の思い出や、医者や看護婦、病院のスタッフがいかにピーターさんとローラさんが最期のつらい時間に寄り添い、彼らを支えたかが感動的な文章で記されています。

手紙はNYタイムズにも紹介され、大きな反響を呼びました。

夫から病院のスタッフへの手紙の内容


 
こちらが、夫から病院のスタッフへの手紙の内容です。

僕が友達や家族に、若くしてこの世を去った妻、ローラ・リーバイスにの最期の7日間について話すとき、病院でお世話になった15人の人たち…医者、看護婦、呼吸器専門医、ソーシャル・ワーカーや清掃スタッフなど…の話を始めると、彼らは必ず私の話をさえぎっって同じ質問をします。

「どうして彼らの名前を憶えているの?」と、友達や家族は尋ねます。

「どうしたら忘れられるというんだい?」と、僕は答えます。

ローラのことを世話してくれた一人ひとりすべての人がプロ意識を持ち、親切で尊厳を持って、意識不明の彼女の最期の治療を行ってくれました。

ローラが注射をしなくてはならないとき、ローラには意識がないのに「ちょっと痛いわよ」と言葉をかけてくれましたね。

また聴音器を通してローラの心音や肺機能を検査する際も、彼女の肌がはだけないように丁寧にガウンをずらして診察してくれました。

毛布を掛ける時も、ローラの体温調節が必要だという理由だけでなく、部屋が少し寒いからと、少しでも彼女が快適に眠れるように気を配ってくれましたね。

あなたたちはローラの両親にも気を配ってくれました。

部屋の中にある厄介なリクライニング・チェアをセットしてくれたり、ほぼ一時間おきにお水を持ってきてくれたり、診療、医療に関する質問の一つひとつに嫌な顔せずに答えてくれました。

僕自身にもとてもよくしていただきました。

あなたたちの存在なくして、どうやって僕はこのつらい時間をやり過ごすことができたというのでしょう?

あなたは幾度となく、僕が病室でローラの手に頭を当ててすすり泣いている姿を見たはずです。

でもあなたはまるで透明人間のように静かに自分の仕事をこなしてくれましたね。

何度も私のリクライニング・チェアが、たとえわずか数センチでもローラのベッド・サイドの近くにいくように、ベッドの周りにある混線しているワイヤーやチューブを整えてくれましたね。

幾度も私のところへ来て、「食べたいものはないか」「洋服の替えはあるのか」「温かいシャワーを浴びますか」などの他に、「治療のことについて再度説明しましょうか?または誰かお話相手が必要でしたら言ってくださいね」などと気遣ってくれましたね。

私の心がバラバラになりそうになった時は私を抱きしめ慰めてくれましたね。

そして、ローラの写真を見たり、私が書いた文章などを読みながら、ローラがどんな女性でどんな人生を送ってきたかなどを色々と尋ねてくれました。

またローラの病状に関する悪い知らせも僕に伝える時も、悲しそうな表情で、思いやりのある言葉で伝えてくれましたね。

私が緊急のEメールを送る必要がある時は、それをできるようにしてくれました。

Dressin' for the red carpet! (Though it's green in our living room)

Peter DeMarcoさんの投稿 2016年2月28日

また、私が秘密裏に、愛猫を連れて来たり、最後にどうしても一口舐めさせてあげたくてコーラを持ち込んだ時も見て見ぬふりをしてくれました。

そしてあの夜のこと。

50人を超えるローラの友達、同僚や学生時代の友人、家族が一堂に会してローラを見舞った日、あなたたちは、僕にICUへの案内役をまかせてくれました。

その日はギターを弾いたり、オペラを唄ったり、ダンスをしたりしながら、ローラがどのように人々と深く影響を与えたか知ることができた愛に満ち溢れた貴重なひと時でした。

それは私たち夫婦にとって結婚生活最後の夜でした。あなたたちのサポートなしにこの夜は実現しませんでした。

もう一つ、私がどうしても忘れられない瞬間、時間があります。

最後の日、ローラの臓器提供手術の時間を待つ間、僕はどうしても彼女と二人きりになりたかった。

でも、彼女の家族や友達が最後のお別れを言うために引きも切らずに訪れていました。

時間は迫っていました。

だいたい4時でした。ついに皆が帰り、私は精神的にも肉体的にも参っていて少し休む必要がありました。

そこで、看護婦のドナさんとジェンさんに、これはとても座り午後地が悪いのだけど、ローラの隣に座るにはこれしか方法がないので、リクライニング・チェアをセットしてもらうようにお願いしました。

すると彼女たちは「もっといい方法があるわ」と言ったのです。

To all of you who love the most lovely person in this world, Laura Levis, who is my wife, my best friend, and my...

Peter DeMarcoさんの投稿 2016年9月21日

彼女たちは私に少しの間、部屋から出るように言い、私が戻ると、彼女たちはローラを少し右側にずらして、私と彼女が最後の時間を一緒にベッドに横たわって過ごせるスペースを作ってくれていたのです。

私は彼女たちにお願いしました。

「たった一時間でかまわない。何の邪魔も入らないようにローラと僕を二人きりにしてくれないか?」と。すると彼女たちは頷き、カーテンとドアを閉めて、電気を消して退室していきました。

私はローラに寄り添い、「とってもきれいだよ」と彼女の髪と顔を撫でながら言いました。

それは私と彼女が夫婦として過ごした正真正銘、最後の甘いひと時でした。

その時間は私が今まで感じたどの瞬間よりも自然ですがすがしく純粋で快適なひと時でした。

そして私は眠りに落ちました。

私はローラと過ごした最後の一時間を生涯忘れません。

それはギフト以上のギフトであり、これから生きていくための何よりの励みになりました。

ドナとジェンには何とお礼を言ったらいいかわかりません。

本当にありがとうございました。

永遠の感謝の気持ちと愛を込めて。

ピーター・デ・マルコ

ーーーーーーーーーーーーーーー

ピーターさんが聞き取った奥様の最期の言葉は" I Love You"だったそうです。

愛し合う二人にこんなに早く永遠の別れが来ることは悲しすぎますが、ローラさんは、ピーターさんの心の中にこれからも美しく生き続けていくでしょう。

ご冥福をお祈りします。

出典: facebook.com



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