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天皇陛下が「生前退位」に強いご意向。ビデオメッセージに込められた「お気持ち」とは・・・

2017/02/21 UPDATE
 
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ビデオメッセージは8月8日午後3時に公表された。

文書を読み上げる陛下の姿を撮影したもので、収録時間は約11分です。



宮内庁は、あわせて文書の全文を公表しました。

ビデオの撮影は7日午後4時半、皇居・御所の応接室で行われた。

陛下がご自身の意思で特別な機会を設け、公務についての考えを国民に向けて語る異例の表明となりました。

お気持ちの題は「象徴としてのお務めについての天皇陛下お言葉」。

陛下は「天皇という立場上、現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら、これまでに考えて来たことを話したい」と述べ、即位以来、象徴天皇としてのあり方を模索しながら過ごされてきたことを振り返りました。

そのうえで、「既に八十を越え、次第に進む身体の衰えを考慮する時、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じています」と、現在82歳であるご自身の年齢に対するお気持ちを語られました。

さらに、「天皇の高齢化に伴う対処の仕方が、国事行為や、その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには無理があろうと思われる」と述べ、高齢になったときの対応として公務を減らしていくことには限界があるとの考えを表しました。

「天皇の行為を代行する摂政を置くことも考えられる」と述べる一方で、「天皇が十分に務めを果たせぬまま、生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはない」と語り、摂政を置くことと、皇位を譲ることとの違いに言及しました。

また、天皇が重篤となった場合は「社会が停滞」し、国民の暮らしに影響することや、天皇の生涯の「終焉」に当たっては葬儀に関する行事が1年間続くことなどを挙げ、「その様々な行事と、新時代に関わる諸行事が同時に進行する」ことで関係する人々や家族が困難な状況に置かれることを「避けることは出来ないものだろうか」と述べられました。

「憲法の下、天皇は国政に関する権能を有しません」と改めて述べたうえで、象徴天皇の務めが途切れることなく安定的に続くことを念じるとし、ご自身の気持ちについて「国民の理解を得られることを、切に願っています」と締めくくりました。


現在、皇室制度を定めた「皇室典範」の中に天皇の退位の規定はなく、この天皇陛下のお気持ちがどのように反映されていくのかが注目されます。

私たち国民は、この「お気持ち」にどのようなに応えていくのでしょうか。

出典元:ANNnewsCH headlines






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