中学生のときにフランス人の
女の子Aが転校してきた。
生まれはフランスだが
育ちは日本。
日本語が上手で笑顔も
花のように可愛かった。
もう本当にお人形さん
のような可愛さで、
男子は色めきたった。
連日囲まれて
凄まじい人気っぷり。
それを妬んだ女子グループが
Aに対して酷い虐め始めた。
Aが転校してくる前は
Bという男子が虐められて
いたのだが
Bは完全にスルーされる
ようになり、完全に虐めは
Aにシフトしていった。
Bは虐められてはいたが、
負けず嫌いで虐めなんか
気に留めていなかった。
母親がなんとかしようにも
それを拒否する。
本人は、
「虐め?なにそれおいしいの?」
の状態で、軽くあしらっていた。
しかし、
別に生徒が虐めの標的に
されたことでBは激怒。
虐め女子グループを
怒鳴りつけて暴れまくった。
(女子達に怪我はない)
今まで虐めを見て見ぬふりを
していた担任は、Bの母親を
学校に呼びつけて
「教育がなっていない」
と叱りつけた。
Bは黙って俯いていたが、
母親は
「今まで息子を虐めてきた
女子生徒には何も処罰を
与えなかった人間が、
他人の虐めに腹を立てて
暴れた生徒には説教ですか。
暴れて教室内の雰囲気を
悪くしたことは謝ります。
息子も理性がなかったんだと
思います。でも息子は
自分への虐めは耐えましたが、
転校生のお嬢さんへの虐めが
許せなかったんです。」
と言って頭を下げた。
担任は
「虐められる方にも
原因はあるでしょうに」
とぶつぶつ文句を言っていた。
母親は
「虐めをなんとかしてください。
貴方も資格を取った教師でしょう!」
と言い放った。
それからもAへの虐めは
おさまらなかった。
BはひたすらAと行動し守っていた。
転校初日に鼻を伸ばしてAに
近づいた男子も虐めに加担。
Bの母親はAの両親に
虐めの対策で協力要請をしたが
スルーされた。
娘にあまり関心を
持っていない親御さんらしい。
教育委員会はまるで駄目。
学校側にどう伝えたか
わからないが、全く状況は
変わらなかった。
そんな状態のまま卒業。
AとBは別々の高校へ。
Aは見事に高校デビューを果たし
モテモテの女子に変貌した。
Bはというと風貌は
中学のときと変わらず、
平凡な高校生活を送った。
Bが高校3年生のときに
彼女を家に連れてきた。
それがなんとAだった。
Bの母は泣きながら
「綺麗になったね。
あれからどうしているのか
心配だった」
と手を握った。
Aの話によれば、
高校に入ってびっくりするほど
告白をされたが、Bの事が
忘れられず告白は全て断った。
どうにかBと連絡を取って
交際に発展しました。
ということだった。
結果的に虐めは改善されなかったが、
私たちのために一生懸命になってくれて
ありがとうございました
とお礼を言われた。
AもBも成人式には出なかった。
Bが
「成人式でもあいつらを
おちょくってやろう」
という虐め加害者の情報を
耳にしたから。
そして二人が26歳のときに結婚。
28歳の時に娘が生まれた。
報告者の私はBの母です。
Bは息子でAは嫁。
このあいだ初めてBとAが
中学の同窓会に出席し、
いかに自分たちが幸せか
アピールしてきたようです。
男性陣は更に美しさに
磨きがかかったAに
手のひらを返すように
擦り寄ってきたらしい。
女性たちは年収が物凄いBに
擦り寄ってきたらしい。
虐められっこ2名が
幸せな生活を送っていることが
相当気に入らなかったようで
始終不機嫌だったようで、
2人は大満足して帰ってきました。
現在、嫁(A)と一緒に
お料理するのが
楽しくて仕方がない。
孫も中学生。
活発で明るい子に育ちました。
色々と修羅場を
乗り越えたあとの幸せ。
息子と嫁と孫が
もっと幸せになれますように。
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まっすぐな彼の想いが
届いて良かったですね!
こんな結果もあるんですね。
でも、虐めはハッピーエンド
ばかりではありません。
早く虐めのない世の中に
なってほしいものです。
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