「時間はコスト」です。
「時は金なり。」とよく言いますが「時は人生なり。」人生そのものです。
時間を守れ!と何度指導しても、何度も遅刻する人っていますよね…。
そこで、時間を守る、守らせるために「逆算式で遅れない、ANA社員の時間術」を紹介します。
「時間はコスト」です。
「時は金なり。」とよく言いますが「時は人生なり。」人生そのものです。
時間を守れ!と何度指導しても、何度も遅刻する人っていますよね…。
そこで、時間を守る、守らせるために「逆算式で遅れない、ANA社員の時間術」を紹介します。
出典: clover48.com
ANAグループ社員が「安全」の次に重要視しているもののひとつが「定時運航」です。
時間を守らない航空会社は、いざというとき、絶対に選ばれません。
これは、「人」においても同じ。
ここいちばんで「大切な仕事を頼もう」と思ってもらえるのは、時間を守る人です。
どんな仕事であっても、時間や約束を守る行為は、すべての人間関係、信頼の「土台」となります。
そのために、一にも二にも「準備」がものを言います。
みなさんの仕事にも、「準備をする段階」と「準備したことを発揮する本番」があるはずです。
規模の大小はありますが、日々の仕事は「準備する」と「準備したことを実践する」の繰り返しで進んでいくものと言ってよいでしょう。
「準備する」時間を大切にしている整備士たちの間では、 「段取り八分」 という言葉が浸透しています。
「段取り」とは、本番に向けて手順を整えておくこと。
本番の成否の「八分(8割)」は「段取り」によって決まるというわけです。
30年以上整備部門に在籍し、ANAビジネスソリューションでヒューマンエラー対策講師を務める山内敏幸は、こう話します。
「整備が必要な飛行機を、次のフライトまでに整備して飛ばすためには、事前の情報入手、部品や工具、マニュアルの準備、そして作業者同士の意思疎通をはかっておくことが大切です。そして、つねに想定どおりにいかない場合のことまで考えて準備をしておきます。
たとえば、事前情報と少し異なる、予定していた作業に追加作業が発生する、標準作業時間から大幅なズレが生じる……といった状況などです」
想定どおりの部品や工具で済む場合を100%とすれば、事前に120%の準備をしておくのです。
締め切りが設定されている仕事の場合、多くの人は「だいたいこのぐらいまでに○○のデータ調査、このぐらいまでに○○の資料ができていれば本番に間に合うだろう」という感覚をもって、仕事にあたっているのではないでしょうか。
「ANAのCA(客室乗務員)たちは、この『逆算』がライフワークになっている」と述べるのは、20年以上客室センターに在籍し、現在もチーフパーサーとして乗務している、ANAビジネスソリューション接遇マナー講師の加藤絵里子です。
たとえば、平日の朝9時、羽田空港発の国内線に乗務するCAのフライトまでの流れを「逆算」式で見てみましょう。
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出発時刻(9:00)
・乗客を乗せ出発
フライト20分前(8:40)
・ボーディング(乗客を機内に案内)
フライト25分前(8:35)
・フライト前のブリーフィング(パイロットとCAが一堂に会して、フライトに関する情報や緊急時の対処方法などを確認・共有する)
フライト40分前(8:20)
・ 客室の確認、機内準備(乗客のみなさまにご搭乗いただくための客室内の確認と準備を完了させる)
フライト1 時間前(8:00)
・羽田空港にある客室センター出社し(客室センターは、客室部門のオフィスであり、ここから飛行機へは、この便の場合10~15分ほど)、CA同士でブリーフィング
フライト3時間前(6:00)
・自宅を出発、身支度(空港の客室センターまでの通勤時間と、身だしなみを整える時間を逆算して6:00には自宅を出発する)
フライト4時間前(5:00)
・起床(6:00の自宅出発に向けて、1時間前に起床)
フライト前日
・就寝(7時間の睡眠時間を確保するため、前日22:00までには就寝)
・翌日のフライトの直前勉強(乗務する路線で提供するサービスや保安に関する知識を確認しておく
・飲酒ストップ
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ANAのCAは、ここまで細かい予定を毎回逆算し、「いま何をすべきか」を決めているのです。
別のベテランCAも、「フライト前の一定時刻には、CAはお酒を飲むのを控える。滞在先でCA同士が食事をとる場合も、逆算する習慣が身に付いているので、『そろそろお酒が飲めなくなる時間ですよ』と自然発生的に“タイムキーパー”があらわれる」と言います。
それくらいCAの中では逆算するのがくせになっており、プライベートの予定も、逆算したスケジュールを前提に立てています。
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