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まちのパン屋のアイディアが世界を救う!!! そのきっかけは被災地に送ったパンの半分が廃棄されたことだった。

2017/02/21 UPDATE
 
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震災が起きて、すぐにパンを送ったのですが、あちこちリレーして送り、被災者に行き渡る前に、半分ぐらいが傷んで廃棄処分になったそうです。

ショックでしたねぇ・・・。

日持ちがして、時間が経っても柔らかく風味が変わらない、おいしいパンはできないだろうか?

秋元さんは、被災者の意見も聞き、あれこれ考えた末に思い付いたのが「パンの缶詰」。

さっそく開発に取りかかりましたが、実際に作ってみると、いろいろ難しい問題にぶつかりました。

パンを焼きあげてから缶に詰めれば雑菌が入り込む可能性があり、品質が損なわれてしまいます。

何とか、焼きたて、フワフワのまま缶詰にできないだろうか・・・?

そこでひらめいたのが・・・
 
 
「そうだ、缶の中にパンの生地を入れて、加熱殺菌しながら焼いたらどうだろう!」
 
 
殺菌はうまく行きましたが、今度は、新たな問題が起こります。

パンが焼き上がったあと、缶のフタを閉める際、中である程度の湿度を保たないと、パンが「しっとり」しないのです。

しかし、水分が多すぎると、中でカビが発生して、パンがダメになってしまいます。

保存性の高さと、しっとり感・・・

相反するこの課題も、熱に強く、湿度の調節にも適した特殊な和紙を見付け、ベーキングシートの代わりに、缶の内側に敷くことで解決しました。

その他にも、様々な難題があり、途中、何度も挫折しそうになりましたが、励みになったのは、被災地・神戸からの声でした。

パンの缶詰、いつできるの?

楽しみにしてるから、あきらめないで頑張りなよ!
 
 
1996年秋、ついに、3年間風味と柔らかさが変わらない「パンの缶詰」が完成したのです。

さっそく、多くの企業や団体、学校、災害を経験した個人が非常食として購入してくれましたが、ある自治体から、賞味期限が過ぎた缶詰の処分を依頼されたとき、秋元さんの中に、どうしても割り切れない思いが残りました。

災害用の非常食は、本当は食べずに済む方がいいんです。

だけどパン職人としては、せっかく作ったパンが食べてもらえず捨てられるのは、何ともしのびない。

そんなとき、2004年にスマトラ島沖地震が起こり、津波で沿岸諸国に大きな被害が発生しました。

被災地のスリランカにいた知人から「売れ残ったパンの缶詰があったら、送ってくれないか?」と依頼を受けた秋元さんは、これをきっかけに、あるアイデアを思い付きます。
 



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