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マンションで「赤ちゃんの泣き声がうるさい」と近隣から苦情。これに対し管理人がとった行動が心にしみる。

2017/11/02 UPDATE
 
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近隣とのトラブルは今も昔も変わらず絶えないものです。

ましてや多くの家族が入居するマンションにおいて、回りの騒音はトラブルの上位を占める苦情と言っても過言ではありません。

今回お伝えするお話は、とあるマンションで赤ちゃんの泣き声がうるさ過ぎるという苦情に対して、管理人がとった行動が、とても共感し胸に突き刺さる内容でしたので紹介します。

苦情は実に3つの世帯から寄せられ、それに対して管理人は「意見書」という形で、その苦情元である3世帯に配布したものです。

その「意見書」が問題解決に尽力しているのはもちろんのこと、加えてこの問題の根本にある「子供との接し方」についての意見が綴られていたのでした。

その「子供との接し方」が私達の忘れていたものに気付かせてくれて、とても考えさせられました。

以下がその「意見書」の内容です。

管理人の○○です。

△△△号のお子様の泣き声等に関わる騒音のご意見、拝読しました。

この度、管理会社に稟議を通し、特別予算として子供の泣き声に対しての防音措置を取るべく、防音シートの購入予算を確保いたしました。
 
 
(中略)
 
 
取り急ぎ、△△△号の部屋に防音シートを施工することが決まっており、これによりかなりの防音効果が見込めると考えております。

またご希望者には△△△号に隣接している部屋に対しての防音シートの施工を行いますので、ご希望の場合は管理人室までお申し付けください。

ただ、一点、管理人の○○から、個人的な考えをお伝えさせていただきたいと思います。

私たちには皆、幼少期がありました。

個人差はあれども、私たちは記憶にない時間の中で幾多の癇癪を起こし、部屋を汚し、お漏らしをし、他人に迷惑を掛け、そうして今の時まで成長することができました。

それができたのは、記憶にもない時期の迷惑極まりない赤ん坊行為を数多くの人々が受け入れ許容し、それでも愛してくれたからではないかと考えております。
 
 
(中略)
 
 
今回、△△△号のお子様の泣き声等について、相当のストレスを抱えていることと存じます。

ただし、それは、私たち大人が記憶にない幼少期にやったことと、全く同じことなのです。

その時、親は、近所の人は、町の人々は、どのようにあなたのことを見ていたでしょうか。

迷惑と責め立て、騒音と扱い、排除しようとしていたでしょうか。
 
 
(中略)
 
 
この度、生活に支障をきたしているということを理解した上で、特別措置を行いました。

ただそれでも尚、私たち大人のあるべき姿として、赤ん坊行為を排除する様な態度・言動を行うのは控えた方がいいのではないでしょうか。

彼ら・彼女らは、まだ記憶もない赤ん坊です。

泣くのが仕事です。

迷惑をかけながらも成長するのが仕事なのです。

どうか、マンション内や近隣の場所で△△△号の家族や子供に会った時は、温かく受け入れる様、お願い申し上げます。
出典: paper.li

この管理人の意見書に共感したのか、この苦情元から防音シートの施工依頼は来なかったそうです。

お互いがお互いを気遣う気持ちがいちばん大切!

それが日本人の心得だと私は思います。

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