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”さかなクン”からのメッセージ。「いじめられている君へ」

2017/02/21 UPDATE
 
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魚類学者、タレント、イラストレーター、東京海洋大学客員准教授として活躍されている”さかなクン”からのメッセージです。



「広い海へ出てみよう」-東京海洋大客員助教授-さかなクン



 中一のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。

いばっていた先輩が3年になってとたん、無視されてたこともありました。

突然のことで、わけわかりませんでした。
 
 

 でも、さかなの世界と似ていました。

たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。

せまい水槽に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃し始めたのです。

けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。

すると、残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。

助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。

いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。
 
 

 広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。

同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。
 
 

 中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。

ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。

でも、仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。

学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。

話を聞いてあげたり、励ましたりできなかったけど、誰かが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。
 
 

 ぼくは、変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。

大切な友達ができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んだりしても楽しい思い出は残りません。

外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。

広い空の下、広い海へ出てみましょう。



出典元:ijimesos.org

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小さな世界でおこるいじめ。

それに気づいて大きな世界を見せてあげることが大事なのかもしれません。

すべてがうまくいくとは言えません。

小さなやさしさをコツコツと注ぐこと。

いじめが少しでもなくなることを願います。
 



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