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センバツ出場中の古豪”高松商”の知られざる「儀式」に秘められた他界した大先輩の意思。

2017/02/21 UPDATE
 
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この行動は高松商に伝わるのは「志摩供養」と呼ばれる儀式。

初回の守りにつく前に、選手が三塁周辺に集合。

主将が口に含んだ水を三塁ベースに吹きかけ、全員で「さあいこう」と声をかけるというものです。



この儀式の由来は、高松商が初代王者となった第一回選抜大会にまでさかのぼります。

当時のチームで三塁を守っていた志摩定一三塁手が、大会後、胸の病で倒れてしまったのです。

その志摩三塁手

「俺が死んでも魂が高商の三塁を守る」


と言い残して他界した、と伝えられているそう。

この儀式は、志摩三塁手を供養するため甲子園でも行われていました。
 
 
ところが、この伝統ある高松商の儀式に高野連から、ものいいがついてしまったのです。

第一に「宗教的儀式にあたる」というもの。

そして、この儀式が「遅延行為」という指摘も。

とにかく、こうした指摘によって、1977年を最後に「志摩供養」は行われなくなってしまいました。

志摩供養が行われなくなったせいではないのでしょうが、高松商は1996年を最後に、甲子園から遠ざかっていました。

四国では、関西地方から有力選手を集めた私学が台頭。

公立の高松商は、影に追いやられる形になってしまいました。

しかし昨年の秋の明治神宮大会で優勝。

センバツ甲子園に出場し、見事な活躍。

全員で集まることは行われませんでしたが、一人で行われた「志摩供養」

大先輩の遺志を継ぎ、高松商の今後の活躍に期待したいと思います。


 



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