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【いのちの授業】小児がんで愛娘を亡くした実父が19年かけて書いた絵本を朗読。その想いに涙が止まらない。

2017/11/03 UPDATE
 
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景子さんは小児がんにより6歳という幼さで天国へ旅立ちました。

景子さんの夢は”お嫁さん”になることでした。

頑張りやさんで優しい景子さんと、それを支える家族、友人の温かさ。

愛娘を亡くした実父が、19年かけてようやく書くことができた絵本「6さいのおよめさん」にとても感動したので紹介します。

【あらすじ】

ケイコちゃんは、小児がんという病気で入院しています。

いたい注射を毎日します。

でも、あばれることはしません。

注射が終わると、なみだを流しながらも「わたし、がんばったから」といいました。

ある日、ケイコちゃんはいいました。

「お母さん、ごめんね。わたしが病気だから、ずっと病院にいなくちゃいけないね」

やがて、ケイコちゃんは一人では歩けなくなってしまいます。

看護師の結婚式に車椅子で出席し、ブーケをもらったケイコちゃんは、「きれいだね。わたしも早く、およめさんになりたい」と言いました。

暫くすると、ケイコちゃんは自分ではベッドから起きられなくなってしまいました。

夏の日、6歳のケイコちゃんは、たった一人で天国に旅立ちます。

いよいよケイコちゃんと別れなければならなくなった時、お母さんがケイコちゃんに白いドレスを着せ、リボンを付けて、ブーケを持たせました。


「6さいのおよめさん。ケイコちゃんの夢はかないました」


もし、あなたがいなくなったら、みんながどれほど なみだを流すか。

とくに、お父さん、お母さんは、血のなみだを流すんだよ。

だから、どんなことがあっても、お父さん、お母さんより、ぜったい 早く死んではいけない!!

『いのち』を大切にしようね

景子さんに異変が起きたのは3歳のころ。

夏風邪かな、と思いながらも様子がおかしく病院で診察をうけると「小児がんかもしれない」と告げられました。

景子さんは入院し、母親は病院に泊まり込み、弟は実家に預けられました。

今まで当たり前に一緒に過ごしていた家族が一瞬にしてバラバラになったことを感じたそうです。

入院生活が続くと、景子さんは「わたし、天国へいくの?」と聞きました。

たった3歳の子が、大人の様子をみてそんなことを感じ取ってしまったのですね。

それから2年、脳にも腫瘍がみつかり「あと数ヶ月の命」との宣告されました。

抗がん剤で髪は抜け、骨も脆くなり、車椅子生活を余儀なくされました。

それでも景子さんは小学校に入学し弱音を吐くこともなく、毎日楽しみに通いました。

その年の夏、大好きだったお嫁さんになる夢を叶え、天国へ旅立ちました。

著者であり景子さんの実父、鈴木中人さんご本人による「6さいのおよめさん」朗読をご覧ください。




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