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「にこにこぷん」のキャラクターに秘められた複雑な家庭環境へのおもいとは…。

2017/02/21 UPDATE
 
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「にこにこぷん」は宇宙のかなたの地球によく似ている星の「にこにこ島」を舞台に、じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろりの3人が、共に笑い、ときには喧嘩をして泣き、またあるときは冒険をしたりする、勇気と友情あふれる物語です。

『海だ!船出だ!にこにこ、ぷん』として1990年1月4日に正月映画として、2015年現在『おかあさんといっしょ』内の人形劇で唯一映画化されました。

『おかあさんといっしょ』内の歴代人形劇では一番長く放送されています。

出典: nhk.or.jp

そんな、人気者の「にこにこぷん」ですが、今回、”ぴっころちゃん”単独でのブランドが展開されるようになったそうです。

バックには、懐かしのはなばなガールズもいるところも感動です。

まだ詳細は発表されていませんが、すでにネットで話題となっているので紹介します。

子どもの頃のことを思い出し、懐かしく感じる方も多いのでは???

今後の展開が気になりますね。

ところで、このキャラクターたちがNHKの子ども向けとは思えない設定がされているのをご存知ですか?

出典: livedoor.jp

「じゃじゃまる」(画像の猫)はうらおもて山猫の男の子(5歳)でリーダー的存在、まれに関西弁で喋ります。

名手だった母親の影響か、三味線を弾くことが出来ます。

3匹の中で一人だけ字が読めないことで劣等感を抱いています。

数字は4までしか数えられません。

子猫のころに鼻をかじられたことがトラウマで、ネズミが苦手です。

母親の顔を覚えておらず、たまに他の2匹に届く母からの品物が来るたびに気持ちが沈んでしまいます。 
 

ちなみに、ぽろり(画像のねずみ)は、カジリアッチ家のならわしとして幼稚園の卒業後に船を与えられ、家族から離れて一人旅の途中でにこにこ島に漂着しています。

ぴっころ(画像のペンギン)は家族と一緒に住んでいるかどうかも明らかにされいないという3歳〜5歳の仲間達の設定としては、ちょっと複雑な感じがします。

実はこれ、見ている子どもたちの家庭環境は様々だろうからと考えたスタッフが、主人公たちの側に母親がいるという状況をなるべく作らないようにと配慮して番組を制作していたからなのだそうです。

以下、スタッフ談:

『おかあさんといっしょ』という番組を、おかあさんといっしょに見られない子もいっぱいいるんですね。

働きに出ているとか、亡くなられたとか、離婚したりとか、多いと思うんですよ。

ただ、母親という存在、おかあさん、ママという言葉を聞いた時の子どもたちの安心感というものは描くようにしています。

じゃじゃまるは字なんか読めなくても生きていけるんだと自信を持っている。

ぴっころは空を飛ぶ最初のペンギンになろうとしているし、ぽろりも泣き虫を克服しようとしている。

そんなキャラクターたちを通して、みんな仲間になろう、というメッセージを子どもたちに伝えた。

わからない人には、なにも感じないことも、当事者にはスタッフのこのようなおもいが必ず伝わっていることと思います。

この番組で育った子どもたちもすでに大人へと成長しています。

そんな、スタッフが伝えたかったやさしい気持ちが受け継がれることを願います。




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